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>>20続き フランス人作家エマニュエル・アルノーとの共著による小説だが、佐々木が生まれ育った日本で体験した実話に基づいた物語だ。 挿絵も佐々木本人が描いたもの。フランス人に「痴漢」を説明するために描いた絵がそのまま採用された。 出版後、「シャルリー・エブド」や「フィガロ」、「リベラシオン」などのフランス紙による書評や、佐々木への取材依頼が後を絶たず、大きな話題となっている。 小説は、12歳になったばかりの主人公クミが山手線で経験した出来事から始まる。 150cmにもならない身長に、紺色の長いワンピース姿。まだあどけなさが残るクミに、事件は突然起きた。ある男性の手が自分を愛撫しているように、クミは感じたのだ。 最初は恐らく電車の揺れによるものだろう、自分の勘違いだ、と思ったクミ。しかし彼の指の動きは止まらず、意図的にしていると確信せざるを得なくなる。 「見知らぬ人の手の指がブラウスの襟の中に入り込み――。そして今度は背中を触り、服を触り、腰、お尻も触った。 ちょうどお尻の真下に当たるところに手を当てて、指だけを動かしながらそうっとスカートをたくし上げ、スカートの下の私の左腿を触った」 性に関する知識がほぼない状態だったということもあり、ただただ起きていることに呆然とするクミ。まだ恋愛小説を読んで夢を見るような年齢である。 恐怖心から、男性の顔を見ることさえできなかった。 痴漢はその日だけで終わらなかった。別の日、今度は50代の男性から次のように触られた。 「パンツの下の私のお尻を撫で続け、少しずつ、その指がお尻の割れ目に近づいた。 それから、指はゆっくり下のほうへ降り、少しためらった後に、一本の指が私の性器に触れた」 続く
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