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>>196つづき 80年1月、離婚。「もう一度芸能界で仕事がしたい」。関係者にわびを入れ再起を期した。一連の彼女の振る舞いに芸能マスコミから厳しいバッシングも飛んだ。ようやく一つ仕事のオファーが来た。週刊誌の水着のグラビアだった。それが転機の引き金。グアム島で撮影したショットは予想以上の反響を呼んだ。すぐに男性誌から「ぜひセミヌード写真を」との依頼が舞い込んだ。 ある日、事務所から「これからは思い切ってセクシー路線で売ったらどうか」と言われた。 「やっぱり初めは抵抗がありました。すぐに返事はできませんでしたね。でも、もう20歳になってましたし、大人として社会人として、それまでの自分にけじめをつけようと思い決断しました」 新たなジャンルへの挑戦。それが、シングル曲「後(うしろ)から前から」。一度聞いたら忘れられない意味深なタイトル。日活(にっかつ)では、「愛の白昼夢」「後…」の映画化の企画が同時進行していた。事務所からは「成人映画だよ」と言われた。その意味も知らずに「分かりました」と了承。撮影の打ち合わせで初めてロマンポルノだと気づいた。 「いきなり裸のシーンのコンテを見せられました。その時は“これって何ですか。私にはできません”って。六本木からそのまま泣きながら家まで歩いて帰ったことを覚えてます。でも、受けてしまった以上はやらなきゃいけないし。あの時が一番つらかったかもしれません」 撮影がスタート。初めての演技、戸惑いと緊張でカメラが何度も止まった。そんな彼女にプロ意識を目覚めさせたのが、共演の先輩女優の風祭ゆきだった。男優相手のどんなシーンでもさっそうと登場して、パッと脱いで「ハイ、OK」。「お疲れさま」と引き揚げていく、その姿だった。 「そばで見ていて目が点になりましたね。これが本当の女優さんなんだって。それまで迷ったり悩んだりしていた自分が恥ずかしくなりました。あれで気持ちの整理がつきました。それから劇団に入って演技の勉強も始めました」 公開されると「あの“カナダから”の畑中葉子が」とのギャップもあって、歌も映画も大ヒット。それはアイドルを目指した少女が、大人の女優として独り立ちした瞬間だった。 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/04/23/kiji/20170422s00041000543000c.html
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